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October 2012

10月26日

夫の放射線治療も、残すところあと3回。痛み止めのおかげで痛みはそれほど訴えない。食欲も少しずつ出てきた。
のに、私の気分は全く晴れない。気分だけてはなく、頭痛、動悸、胸痛、哀しみが強く、聖路加の精神腫瘍内科にかかって二回目。軽度鬱病と診断されてしまった。薬で気長に治して行くしかないようです。あーあ。

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10月14日

明日の退院を目前に、金曜日から二泊三日で一時帰宅、二泊三日です。麻薬系の痛み止めオキシコンチンを常用していると痛みは抑えられているようですが、それでも突発的におそってくる痛みにはオキノームというレスキュー薬を常備しての帰宅。退院してからの予行演習だそう。一昨日、昨日と調子がよかったのですが、今朝になってまた痛みがあるようで、レスキューのオキノームを飲んで休んでいます。
こういう時、とても不安になります。
辛そうな夫を看ているのは、自分が痛みを感じているのと同じくらい辛い。
どうか、早くこの痛みから解放して上げてください。

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余談ですが

私、明日聖路加国際病院の精神腫瘍科を受診することにしました。
去年、自分の乳がんを発見して、ショックはショックでしたが、ステージはそれほど高くなかったし、安心できる病院で、適正な治療を受けていけば大丈夫という気持ちでいたのと、この病気をきっかけに、少しは自分を労わろうかな、などと思っていたわけです。しかし、癌の治療はやはり生半可ではなく、かなりキツかった。抗がん剤が終わればなんとかなる、抜けた髪も、剥がれた爪も、元に戻って夏まで頑張れば何とかなる、と思っていた矢先に夫の癌です。今までの踏ん張りが総崩れでした。夫の癌のステージは高く、癌治療をお任せするには非常に不安な病院で手術したこと、そこから次の病院探し、抗がん剤の副作用に苦しむ夫を看る辛さ。自分の事より心配で、心細く不安で不安で仕方が無い。そんな状態でもうすぐ一年たとうとしている。最近では胸の痛み、耳鳴り、頭痛がひどい。夜は自分の歯ぎしりの音で目が覚め、そこから朝まで眠れない。正直、精神的にまずい感じになってきたな、という感じです。癌患者の家族がうつ病になるという話は多いそうです。うつ病の家族が、癌患者を救うことは難しいし、患者にとっても迷惑な話です。だからそうなる前に手を打たねばいけません。というわけで精神腫瘍科にかかることになりました。気持ちを上に上げていかないとね。

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10月10日

昨日、夫は外泊許可をもらって、家に帰ってきました。王子駅から都電に乗って帰ってみよう、というので、私としては都電デビューです。町屋で降りて、娘へのお土産にドーナツを沢山買いました。入院する一週間前くらいから身体の不調を訴えていましたが、今が一番体調が良いらしいです。お昼には温かいお蕎麦を食べ、おやつにドーナツを二つも食べていました。そんなに食べて大丈夫かと心配していましたが、大丈夫なようでした。体重も45.5キロから48.5キロに増え、猫に囲まれて楽しそうです。土曜日には退院予定。折しもその日は花火大会です。家族で花火見物できるといいのですが、娘の帰宅時間が読めないなぁ。今年もまた綿菓子買っておいてとたのまる、ました。

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10月8日

昨日の夫。

昨日は娘とともに病院へ。休日は病棟に上がる時間が厳密に仕切られているので、12時30分の開放まで、帝京大学内のケンタッキーで昼食をとることにしました。

そのあと夫に頼まれていた水をコンビニで買って、病室へ。

娘の面会に内心とても嬉しそうでした。(ふだんケンカばっかしてるくせにね)

珍しく、照れ屋な夫が娘の前で「足揉んでよ」と私に言うので揉んであげました。娘はそばでじゃがりこを食べながら、ピカルの定理を見て笑ってます。ロケーションが病院というのは、少しいただけませんが、こういう風に、家族の時間がゆっくり流れていることが、やっぱり一番うれしいです。

家に帰るとじじばばが明日見舞いに行ってもかと聞くので、いいんじゃないと言いましたが、本当のことをいえば夫はじじばばの見舞いをあまり受け入れていません。年老いた自分の親に、心配をかけていることに負い目があるのかもしれませんが、私相手とは勝手が違って、かえって気を使うのが嫌みたいです。それでも親はいつでも子供のことが心配なんですな。

夜、夫に電話をかけ、明日じじばばが見舞いに行くってよ、と伝えたところ、案の定「来なくていいのに」と言っていました。そして、「明日できれば外出届を出して一回家に帰ろうかと思ってたんだよね、だから見舞いには来なくていいって言っといて」と言われました。しかし、昨日今日は病院が休みのため、先生不在で許可が下りなかったのですが、明日になったらぜったい取って一回帰る、と言い切るものですから、「ああ、そうね」とだけ言っておきました。さて、一時外出はできるのでしょうか?

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10月7日

昨日の夫。

病院にお昼頃着く。お昼から流動食開始なのですが、1階にあるドトールでココア、コンビニで水を買って着て、と頼まれ買いに行きました。前日先生は「及川さんの場合、流動食から始めるけれど、基本的には何でも食べられるとは思う」と言われたので、良く噛めばいいかな、と思いせんべいも買ってみた。

見せると案の定せんべいに手が伸びる。良く噛んでね、と言ったのでとてもよく咀嚼してはいた。と、その時に看護師さんが血糖値を測りに部屋へやって来る。

「あららら、及川さん、流動食からの食事始めなのに、これは100万倍硬いわね~。お腹痛くなったらすぐに言ってね~」とたしなめられました。(反省…)

でもまぁ食欲は出てきたようで一安心。痛み止めもペンタジンからロキソニンに変わり、それで治まっているようなので、起きている時間が長くなりました。

栄養剤の点滴も時間をきめて止めるようです。

今日は娘を連れてお見舞いに行ってきます。

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10月6日

昨日、夫の胆管にチューブが挿入され、そのまま体内に留置しました。これで肝臓から胆汁が滞ることなく排出され、食べ物の消化がスムーズになるはずです。今日のお昼から食事が始まります。

来週からは放射線治療を始めるそうです。

胆管が開通したことで癌の治療がすすめられる。このことだけでも私の中の不安要素がかなり取り除かれたような気がします。

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10月5日

昨日の夫。
10時半頃病院につくと、夫はシャワーを浴びた後で、点滴の針を入れてもらった後でした。しばらくすると、看護実習生が脈拍と検温、血圧を測りに来たが、要領悪いことこの上ない。やっと測り終わり、10分ほどすると、今度は本当の看護士がまた同じことをしに入ってくる。夫の顔を見ると案の定、イライラした表情になっている。病状が快方に向かっているならまだしも、今が辛い時に実習生を担当させる病院もどうかと思い、今朝一番に病院に電話で実習生の担当を外してくれるよう頼んだ。

昨日もやはり痛み止めを打って眠ってしまった。
私は夫の脚を保湿クリームでマッサージして、そのあと夫のそばにいる。
お昼をまわった頃、「もう帰るね」と声をかけると目を覚まし、一緒に下まで降りてくれるという。
病院の周りを半周し、ベンチで一休み。それだけでとても疲れてしまうよう。バス亭で、また明日ね、と言って手を振り別れた。交わす言葉はほとんどない。でも、夫が歩いている姿を見れただけで、少しはホッとできた。

今日は胆管ドレナージ挿入をする日。
どうか上手く入りますように。

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10月4日

昨日は午前中に病院へ行ったが、私が病室について程なくすると,またお腹が痛くなってきた様子。すぐにナースコールをしてペンタジンを打ってもらう。

痛み止めを打つとすぐに眠くなるので、そのまま寝入ってしまった。

病院の白いベッドで昏々と眠る夫を見ていると、とてつもなく不安になる。このまま目を覚まさないんじゃないか、と。

その日は朝一番の尿を取って検査に回すはずだったが、私が行った時にはまだ出ていなくて、私が帰る13時くらいまで本当に眠り続けていたので、前日からの尿を排出していないようだ。大丈夫なのだろうか、とまた不安になる。

家に帰っても気になり、もう起きているんじゃないかという時間に何度も携帯にコールしてみたが出てくれない。まだよほど辛いんだろうか。

こんな私の心配が、帰って患者本人である夫には、きっと重荷なのだろうな、と思う。

もう少し毅然とした態度をとってあげたいのだが、やはり不安が顔に出てしまうようだ。

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10月3日

昨日も夫は痛み止めでうつらうつらしていた。

前の晩電話をよこして、「カテーテルを通して高濃度の輸液を体の中に通すらしいよ」

と言っていた。今の点滴じゃ栄養分が足りないらしい。

「いつから?」と聞くと「明日からかなぁ」と不明瞭な答えが返ってきた。

そのこともあって、担当医師と話がしたいとナースステーションに申し入れをしたら、

すぐに呼ばれた。

カテーテルは胆管ドレナージを通過させて、その経過をみて判断するらしいが、決まるのは

今週から週明けになるだろうとのこと。

鎖骨のあたりから入れて、心臓の近くの太い血管に刺すらしい。

そして、先生がおもむろに、「先日撮ったCT見ますか?」と言い、デスクのパソコンの画面に夫のCT画像を映し出した。

腹部の輪切りがそこには見えた。

「肝臓にね、転移が4つ認められたんですよ」と言う。

「ただ、入院以降肝機能の数値は下がっているので、今はまだこの癌細胞が悪さをしているわけではないんです。今は腹部リンパ節の癌が疼痛をよび、胆管を圧迫して閉塞させているわけだから、ドレナージがすんで経過が良ければ、早いうちに放射線治療を始めましょう」

さらに目の前が真っ暗になる。いったいいくつ体の中で癌細胞は増え続けるんだろうか。

放射線は抗がん剤よりも効き目が顕著にあらわれるらしい。しかし、夫の体の中すべてに放射するわけにもいかない。放射線は大きな癌細胞を狙い撃ちし、残りのちらばった癌細胞は、やはり抗がん剤で叩いていくという。

ただでさえ前回までの抗がん剤で体力が奪われている。夫の体はこの治療にたえられるのだろうか、と不安になる。でもやるしかない。

「先生、樹状細胞ワクチンは効果あるでしょうか?」

樹状細胞ワクチンとは、自分だけのテーラーメードワクチンである。自分の癌細胞を取り出すか、人工的に培養したものを投与する。そのワクチンは、自分の癌細胞の目印を記憶させている。したがって癌細胞だけを狙い撃ちできるというもの。しかし、保険適応外なためとても高額である。色々調べたけれど、定期預金を二本解約すればなんとかなりそうだ。

「効果があるかないかはまだわからないけれど、臨床結果がまだ不安定な療法だからね。やってみるというのならそれもいいと思いますよ」

本人への告知もしなければいけない。黙っていてもこれから色々な症状がでてくる。どの癌細胞が悪さをしているのかを知るのは本人の権利。医師が提案する治療方法に協力的にもなるからである。

「カテーテルは胆管ドレナージがすんでから決めるらしいよ」

病室に戻ったのは20分後くらいだった。カテーテルの話だけでそんなに長くなるはずもないので、私は夫に肝転移の話をした。話をしているうちに涙がこみ上げてきた。どうして夫がこんな目に逢わなければいけないのか、私ができる最大限のことをしても、この人にはさらなる癌細胞に次々と襲いかかられてしまう気がして、いけないとわかってはいたけれど、こみあげてくる涙は滝のように溢れ出す。夫を見ると少しだけ涙を浮かべていた。

「肝転移ってもうヤバイの?」

私の涙を見て余命宣告されたと勘違いしたらしい。

「違うよ、私が悲しいのは、こんな短期間に、膵臓、腹部リンパ、腹膜、肝臓って複数の臓器に転移が見られたことだよ」

「……」

「腹部の痛みはリンパの癌からくる疼痛だと先生は言ってた。だからそこに放射線をあてて小さくしていきましょうって。放射線は抗がん剤より強力らしいよ」

「うん」

「でね、樹状細胞ワクチンっていうのがあって、ここの病院ではやってないけど、先生にトライしてもいいかって聞いたのね」

「うん」

「やってみてもいいんじゃないかっていってたよ。やってみる?」

「考えとく」

どんなことをしても生きていて欲しい。ずっと一緒にいて欲しい。

それが私の今一番の願いです。

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10月2日

ここのところ、早朝に目が覚める。

4時くらいに目が覚めると、もう眠れない。日の出がだんだん遅くなり、なかなか夜が明けてくれないので、とても怖くなります。色々なことを考えてしまいます。最悪のことを考えてしまいます。そうなると、ますます眠れなくなり、悲しくなってくるのです。

夫が胃の手術をして、帝京大学に転院してから事態は良いほうに向いてくれると思っていました。抗がん剤治療は辛いけれど、会社にも行けて、旅行にも行けて、食事も食べれて。

なのに術後8カ月で、腹膜、膵臓リンパ節転移です。

転移が分かってから、目に見えて夫が衰弱していくのがわかります。

現在の夫の体調不良は閉塞性黄疸によるもので、それは適切な処置をすれば大丈夫なはずなのですが、これからも色々な症状が出てくると思うと胸が苦しくなり、私は眠れなくなるのです。

病人をそばで見ているのは辛い。検査などで良い結果が出れば嬉しいけれど、それも浮き沈みがあって、そんなことで一喜一憂してしまうことに疲れてしまいます。

夫の両親や兄弟は、「大丈夫、きっと持ち直す」と私を励ますために言ってくれますが、私の心にはその言葉が刺のように刺さるのです。

抗がん剤の副作用で、顔はもちろん全身の皮膚は色素沈着で黒ずんでいます。最近では黄疸の症状も出ているので、目の粘膜は黄色に変色してきました。体重はさらに減って46~47キロほどになってしまいました。身長180センチの夫ですから、本当に骨と皮だけの状態です。今は胆管にドレーンを入れるため、それに備えて禁食中です。点滴で栄養を摂っている以外は水かお茶しか飲めず、皮膚は乾燥してカサカサです。とくに手足の乾燥がひどく、私は夫の手足に保湿クリームを塗ってあげることくらいしかできません。腹部に疼痛もあるので、痛み止めを注射してもらうと日中のほとんどはうつらうつらしています。

そんな状態の夫を毎日見ている私に、簡単に「絶対に持ち直すから大丈夫」などという安易な気休めごとを言わないでほしいのです。今の私に希望などありません。

神様は私から右の乳房を奪い、さらには私の夫の健康も奪ってしまうつもりらしい。

私たちが結婚したとき、神様に永遠の愛を約束しました。私たちはそれを守ろうとしているのに、神様のほうが私たちを裏切っているようにしか思えない。

結婚して17年目にしてわかったこと。

私たち二人に神様はいない。

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10月1日

昨日は午前中、娘の学校の文化祭に行き、シンクロ演技をしっかりビデオに収めた後、夫の病院に。
珍しくベッドに座ってTVを見ていた夫。気分はまぁまぁだったようです。
娘のビデオを見せてあげたけど、ビデオカメラの小さなモニターでは、どこに娘がいるのかわからなかったようです。退院したら家のTVで見せてあげなくちゃ。

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